マンカストラップ、ラム・タム・タガーといった個性的な猫たちが都会のごみ捨て場を舞台に、踊りと歌を繰り広げる。人間が一切出てこない型破りの演出と振付に、観客も最初は戸惑っていたがやがて大ヒットとなった。世界で興行的に最も成功したミュージカルのひとつ。なお、ニューヨークでの上演回数は、2006年1月にオペラ座の怪人に抜かれるまでブロードウェイでの最多記録であった。
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イギリスの文学者T・S・エリオットの詩集「Old Possum's Book of Practical Cats(おとぼけおじさんの猫行状記)」に対しアンドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけ、トレヴァー・ナンによる演出でミュージカル化され、1981年5月11日にロンドンウエストエンドのニューロンドン劇場で初演された。ロンドンでの公演や日本の仮設劇場公演では、舞台全体が回転する回り舞台を使用し、開演にあたって裏返しになった舞台を180度回転する。
初演時には娼婦猫のグリザベラをジュディ・デンチが演じる予定であったが事故で出演できなくなったため、代役としてエレイン・ペイジが抜擢され、彼女の歌う「メモリー」が世界的なヒットソングとなった。
なお、各国毎や公演時期により演出が微妙に変化するため、登場する猫の数・種類や振付が異なる場合が多い。日本でも初期にあったランパスキャットのナンバーが削除されたり、1998年の福岡公演から振付が大幅に変更されたりしている。
日本では劇団四季によって1983年に東京都新宿の仮設劇場であるキャッツ・シアターで初演された。このキャッツ・シアターは日本初のミュージカル公演用の仮設劇場であった。
以降、順に大阪、東京、名古屋、福岡、札幌、大阪、東京、札幌、福岡、名古屋、大阪、静岡、広島、仙台、東京と全国で上演され続け、22年間で上演回数は6000回(2005年7月8日)を超え、観客動員数は600万人(2005年7月9日)に達している。国内のミュージカル上演回数として最多記録を更新中である。
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