オペラ座の怪人

ミュージカルで有名な『オペラ座の怪人』の舞台はこの劇場であるが、これは、この劇場が観客だけでなく、舞台を演じる楽団員にもとってももてあますほど巨大な空間を擁していたことから、「得体の知れない怪人が潜んでいるのではないか」という噂に着想して、ガストン・ルルーによって書かれたもの。

 

スポンサード リンク

パリ オペラ座

ナポレオン3世の第2帝政を称える記念碑的建造物として1861年に起工され、1875年に完成。このときにはナポレオン3世の退位、亡命した第3共和制の時代であった。シャルル・ガルニエによる設計から「ガルニエ宮」(Palais Garnier)とも呼ばれる。

外観および内装はネオ・バロック様式の典型と言われ、たくさんの彫刻を飾り華美な装飾を施した豪華絢爛たるものである。また建材には当時、最新の素材とされていた鉄を使用。これによって従来不可能とされていた、巨大な空間を確保することに成功した。2167の座席が5階に配分されており、観客収容規模でも当時最大の劇場であった。

1964年以降、劇場の天井画はマルク・シャガールによるものが飾られて、現代的な新味も盛り込まれている。

1989年には新しいオペラ劇場としてオペラ・バスティーユ(Opera Bastille)が完成し、以来このオペラ座ではバレエと小規模オペラ、管弦楽コンサートを中心とした運用が行われている。

 

スポンサード リンク